赤岳 Akadake 2015, Aug. 5

2年前の夏、槍から南岳へ縦走して以来久しぶりに高山へ行きました。8月の終わりから雨の多い日が続き、
やっと晴れマークの週末だというので急遽日帰りで行けそうな八ヶ岳の最高峰、赤岳に決めました。

行者小屋から赤岳

美濃戸から南沢に沿って樹林帯を3時間ほど登ってきました。やっと行者小屋に到着して仰ぎ見た赤岳です。あそこまで行くのかと思うともうめげそうな私でした。

赤岳と阿弥陀岳の間にある中岳

できれば阿弥陀岳から中岳を越え赤岳へと思っていましたが、とてもとてもそんな気力はありません。なんとかこれから左の斜面にある中岳と赤岳の分岐を目指します。

中岳との分岐と文三郎道

あの分岐まで頑張れば頂は目前です。左斜面に分岐へ続く文三郎道が見えています。

阿弥陀岳への分岐、道しるべ

行者小屋のテント場を後にするとすぐにこの道しるべが現れます。私たちは真っすぐ赤岳を目指します。

行者小屋

いきなり急登を頑張って登ってきました。後ろを振り返ると行者小屋はもう眼下になりましたが、すでに息が切れて話もできないほどキツい、頂へ無事行けるか不安でした。

階段

かなりの急斜面につけられた階段、以前は網の階段が今はもっと頑丈な作りになっていましたが、ここに階段あったかな?記憶ではこの上に一ヶ所、暫く登った上にもう一ヶ所の筈が...

景色

階段の傾斜はかなりあります。一段一段ゆっくりゆっくり登ってきました。山々の展望が開けました。

中岳

中岳がだいぶ近づいてきましたが、斜面がえぐれています。大きな崩落があったみたいです。

阿弥陀岳と中岳

だいぶ登って(というより階段を上がって)きました。階段を登り始めてまだ階段の連続です。だいぶめげた私です。丹沢の大倉尾根のこと丹沢ビルディングっていうけど、ここはもっと傾斜がきつい、もう来ないと心に誓いました。

横岳と硫黄岳

だいぶ分岐が近づきました。振り返ると赤岳から続く稜線上に横岳と硫黄岳が、雲がなければ北八ツや北アルプスの山々が見えていた筈です。

中岳との分岐から赤岳山頂

この分岐まで悪夢のような階段が続きました。以前から文三郎道はザレて登り難い道だと記憶していましたが、それにしても殆ど階段でした。滑落など事故を防ぐ意味では安心感がありますが..

権現岳と展望

期待していた展望はちょっと残念、権現岳、編笠はなんとか見えましたが、南アルプスは雲に隠れていました。

二人を見送る

やはり高山病の症状が出てしまった私はこれ以上登って迷惑をかけるわけにはいきませんので、ここで下山することにしました。

岩場

赤岳の南側に回り込むとルンゼ、ここを登れば山頂です。

岩場

一緒に行った山友が最後の力を振り絞って頑張っています。旦那さんも後ろから写真を撮りながら頑張ったそうです。

山頂

初登頂を果たしました。山友にとってもかなりキツい赤岳登山になりましたが、登頂できて良かった。このころ私は登ってきた階段をゆっくり下りていました。

赤岳から下り

山頂からの下りです。ここを越えるとザレた斜面を下ります。

地蔵尾根

かなり急な岩場、鎖場が続く地蔵尾根です。横岳の手前に(画像真ん中)地蔵尾根の下りルートが見えています。下って行者小屋で待つ私と再会しました。少し休憩してから、美濃戸を目指して再び歩き始めました。 時間は既に4時前、日没が早くなっている9月ですし、一度だけ休憩を取り、薄暗くなった森の中を急ぎました。

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