宝剣岳、三ノ沢岳

宝剣岳、三ノ沢岳 Houkendake,Sannosawadake(2006.7.15)

ロープウェイで一気に標高2600mを越す千畳敷カールに上がると、そこにはお花畑が待っています。
3000mに近い山々に囲まれたカールの底から望む切り立った岩が積み重なった宝剣岳から、主稜線から
はずれてはいますけれど、たくさんのお花が咲く三ノ沢岳へとアップダウンを繰り返し、縦走しました。

南アルプス遠望

南アルプス遠望

ロープウェイで標高2600mの千畳敷まで一気に上がってくることができます。カール地形のここはお花畑が広がっているところですけど、この日はまだあちこちに雪渓が残って、咲いている花は少しでした。南アルプスの向こうから朝日が上がります。真ん中の山が甲斐駒、右の一際高いのが北岳です。

宝剣岳

朝日に輝く宝剣岳

南アルプスの背後から太陽が昇ってくると、宝剣岳を初め周りの山々がくっきりと輝きだします。いくつもの巨岩が積み重なったように見える宝剣岳にこれから登ります。周りの山に比べてこの宝剣岳はギザギザとしていて、一際目立っています。

宝剣岳と乗越浄土へ登る道

宝剣岳と乗越浄土へ登る道

宝剣岳と周りの山々です。カールの底につけられた道を辿って、写真の右上、少し窪んでいる乗越浄土へと登って行きます。

乗越浄土への道

乗越浄土への道

千畳敷から乗越浄土へ登って行きます。ざれた斜面に道はつづらにつけられています。登山道脇にはハクサンイチゲ、イワカガミ、イワベンケイ、イワツメクサなどが咲き、登山者を励ましてくれます。写真ではなだらかに見えていますけれど、実際はもう少し急な斜面です。

宝剣岳

宝剣岳の岩峰

乗越浄土から宝剣山荘の横を通り、宝剣岳に取り付きます。山というより大きな岩の塊のようです。

木曾御嶽山

山荘横から木曾御嶽山

宝剣山荘横からは大きく見える木曾御嶽山です。残念ながら、この日山頂辺りは雲に隠れていました。

三ノ沢岳

三ノ沢岳

これから宝剣岳を越えて縦走する三ノ沢岳です。きれいな形をしています。近くに見えていましたので、大変な縦走には思えなかったのですけれど、実際は稜線上の分岐から、一旦数百メートルも下って、また上り返すのできつい山でした。

宝剣岳岩峰

宝剣岳岩峰

宝剣岳の岩場、鎖場を乗り越えて、振り返って見ました。足元にはたくさんの花が咲き、はるか下の谷から吹き上げてくる風が汗ばむ体にはとても気持のいいものでした。

イワベンケイ

イワベンケイ

岩場の陰や足元には本当にたくさんの花が咲いていました。その中のイワベンケイです。名前にぴったりの雰囲気を持った花ですね。隣の白い花はハクサンイチゲです。

三ノ沢岳

三ノ沢岳

宝剣岳を越えて広い稜線上の分岐にやってきました。ハイマツの中三ノ沢岳を目指します。この辺りからは、今回のお目当てのチングルマが多く咲いて、嬉しい縦走となりました。

振り返った主稜線

主稜線を振り返る

しばらく下ってきました。振り返ると先ほどまでいた分岐のある稜線ははるか彼方となってしまいました。写真は極楽平辺りの稜線です。

三ノ沢岳山頂

三ノ沢岳山頂

数百メートル下った後、小さいピークを何度も登ったり、下ったりを繰り返し、やっと山頂に到着です。山頂手前のお花畑はすばらしいものでした。

山頂から空

山頂から空と雲

山頂ではガスが出てしまい、あまり遠くの展望は得られなかったのですけど、時折このように青空と真っ白に輝く雲が現れて、慌ててカメラを向けた写真です。

ヒメウスユキソウ

ヒメウスユキソウ

三ノ沢岳分岐から稜線を極楽平を目指して行くと、登山道脇の砂礫に、控えめに咲いていたヒメウスユキソウです。駒ヶ岳にちなんでコマウスユキソウとも言うそうです。真っ白な綿毛のような花びらを持つ一回り小さいウスユキソウです。

三ノ沢岳花のアルバムはこちらです。

写真をクリックすると大きく表示されます。(Please click the image to enlarge it.)

トップへ戻る