大キレット縦走

大キレット縦走'07 (2007.09.23-24)

2005年9月、念願だった大キレットを初めて通過して2年が経つ'07年、穂高が初体験の山仲間と一緒に再び南岳から大キレットを歩きました。
前日に上高地から長い道程を南岳に一日で登り、翌朝大キレットの入り口に立つと、あのときの緊張した期待感が蘇って心躍りました。

槍沢、大曲り

槍沢、大曲り

上高地から長い道程を横尾、槍沢ロッジと越えてきました。テント場のババ平で休憩、水を補給し、緩やかに登ってきました。登山道が大きく左に曲がる大曲り付近です。ここから傾斜が増した道を、天狗原への分岐を目指します。

ナナカマド

ナナカマド

暫く槍沢を登ってきました。もう大曲りは遥か下に見えています。槍と天狗原への分岐を左に取り、チングルマ畑の中を横切り天狗池へ登って行きます。辺りは一面ナナカマドでしたけれど、紅葉はまだ暫く後のようです。

南岳山頂から小屋

南岳頂から南岳小屋

天狗原から大きな岩を飛び越えて登ってきました。横尾尾根のコルから中岳と南岳を結ぶ稜線に出るまでは、きつい岩場の連続でした。ようやく稜線に出ると、南岳までは後20分の登りでした。たどり着いた山頂からすぐそこに見える南岳小屋です。

朝の槍と横尾尾根

朝の槍と横尾尾根

南岳小屋から少し上がった獅子鼻から、夕闇のガスの中に浮かび上がる北穂高を眺め、夕食後、大キレット通過を楽しみに眠りにつきました。翌朝は雲が多くご来光が遅かったのですが、風のない穏やかな朝を迎えました。絶好のキレット通過日和です。小屋の東側、常念平に行くと、前日苦労をして登った横尾尾根とその向こうに東鎌尾根を従えた槍の頭が聳えていました。

大キレット

大キレット

常念平からキレットを望みます。キレットの向こうに高く立ちはだかる北穂高の滝谷が不気味です。

大キレット

大キレット

南岳から岩場を一気に下って行く縦走路です。北穂高に近いところにある長谷川ピークと言うナイフリッジに続いています。左から屏風岩から前穂高のギザギザの尾根が見えています。

北穂高小屋

北穂高小屋

縦走路は長谷川ピークを超えて、滝谷を見下ろす飛騨泣きと呼ばれる岩場に続き、その先、北穂高山頂に建つ北穂高小屋に続きます。朝の小屋を望遠で撮りました。山頂に登山者がいます。

大キレット

大キレット

稜線の草紅葉に彩られた大キレットです。

前穂高

前穂高

同じ常念平から前穂高です。この日は雲が多く遠くまで展望がありませんけど、晴れていれば、遠く富士山、八ヶ岳、南アルプスの山々が見える展望です。

北穂高小屋と滝谷

北穂高小屋と滝谷

大キレットの行き着くところ、滝谷とその上に建つ北穂高小屋です。右手前のギザギザした稜線が飛騨泣き辺り、登山道はナイフエッジの稜線を行き、今度は一旦左側にトラバースして北穂高小屋へ続きます。

大キレット

大キレット

目の前に聳える穂高の峰々、ここには3000m峰が5峰あります。右奥に小さく見える頭は'06年に縦走したジャンダルムです。

常念岳

常念岳と表銀座の山々

東には常念岳と蝶ヶ岳の山々が連なります。

裏銀座の山々

双六岳と裏銀座の山々

西には真ん中に大きな馬の背中を持つ双六岳と裏銀座の山々が連なります。

下り

キレットを下る

いよいよ下って行きます。ザレ場は慎重に下ります。

下り

キレットを下る

岩場を下り、どんどん高度を落として行きます。

梯子

梯子を下る

長い鉄梯子が2箇所あります。最初の梯子を下ります。

山仲間と

山仲間と一息

だいぶ下ってきました。稜線から振り返りました。キレットのコル近くまでやってきました。

長谷川ピークを登る

長谷川ピークを登る

長谷川ピークを登る私です。後少しでHピークと書かれたピークに到着です。

長谷川ピークを行く人

長谷川ピークを行く登山者

ピークの岩に座ってみました。これから辿るナイフリッジを登山者が慎重に歩いています。距離は短いのですが、絶壁の上を行きます。

ピークで

長谷川ピークで

ピークの岩の上に座って記念撮影です。ここでは後ろを見たらいけません。

ピークを行く

ピークを行く

ピークを下る私と山仲間です。これからここを下ってA沢のコルへ出ます。

ピークを下る

ピークを下る

ナイフリッジを越えてきました。

ピークを下る

ピークを下る

ここまで来ればナイフリッジはもうありません。まだまだ岩場が続きます。

ピークを振り返る

ピークを振り返る

長谷川ピークを越えてきました。振り返るとこんなナイフリッジの岩場です。

飛騨泣きへ

飛騨泣きへ岩場を登る

まだまだ岩場を登って行きます。滝谷側に回りこむといよいよ飛騨泣きです。

飛騨泣きを登る

飛騨泣きを登る

右側が滝谷のこの岩場を登って行きます。ピンや鎖がありますので、それを頼りに登れば大丈夫です。

飛騨泣き

飛騨泣きを登る

慎重に登ります。

飛騨泣き

飛騨泣きを登る

慎重に登ります。

飛騨泣き

飛騨泣きを登る

慎重に登りました。

飛騨泣き

飛騨泣き

危なっかしい岩場を登り回り込むと、ここが所謂飛騨泣き、以前はなかったステップが岩に4つも付けられていました。安心して通過できます。

登る登山者

登山者

まだまだ岩場を登って行きます。私たちの後ろから登山者が登ってきます。真ん中にさっき通過した飛騨泣きが見えています。

滝谷展望台

滝谷展望台

片側がすっぱりと滝谷に切れ落ちたエッジを登ってきました。この展望台から迫力ある滝谷が望まれます。ちょうどガスが切れて滝谷が姿を現してくれました。

クライマー

クライマー

滝谷を登るクライマーです。暫く見学させてもらいましたが、なかなか上に進みません。苦戦を強いられているようでした。

草紅葉

草紅葉

狭い岩の隙間にへばりつくように生えていた草紅葉、鮮やかな紅葉を見ると、ほっとする瞬間です。

北穂高小屋へ

北穂高小屋へ

北穂高小屋は目と鼻の先、後少しなのになかなか足が進みませんでした。小屋の屋根が見えています。

北穂高からキレット

北穂高からキレット

北穂高小屋横から、ガスが晴れる瞬間を待ってキレットを撮りました。

北穂高から長谷川ピーク

北穂高から長谷川ピーク

同じ小屋横から長谷川ピークを望遠で撮りました。

北穂高から飛騨泣き付近

北穂高から飛騨泣き付近

上から見た飛騨泣き付近です。岩棚を行く登山者が見えています。真ん中辺りの陰になっているところに飛騨泣きの始まりの岩場があります。

北穂高から下る

北穂高から下る

北穂高を後に涸沢に下ります。だいぶ下ってきました。カールの底に涸沢ヒュッテとテント村が見えています。

涸沢カールから

涸沢カールとつり尾根

涸沢カールのテント場まで下りてきました。振り返るとちょうどガスの中から姿を見せてくれたつり尾根です。この景色を目に焼き付けて横尾に向けて下山しました。

写真をクリックすると大きく表示されます。

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