妙義山(白雲山)

妙義山(白雲山) Myougisan (2007.5.12)

連休明けの週末静かな妙義山、白雲山を縦走してきました。桜の花は散っていましたけれど、ギザギザな空をつく岩峰と、柔らかな
新緑に染まる山肌と、対照的な美しさを見せていました。稜線の途中、絶滅品種に指定されているミョウギコザクラが岩陰に咲いていました。

ウツギ

登山口に咲いていたウツギ

駐車場から400mほど車道を戻ると、左に階段があって、石門への入り口があります。前回はたくさんのスミレが迎えてくれた道、今回はこのウツギが咲いていました。

石門

石門

見上げるほど大きな石門をくぐりながら登って行きます。新緑に彩られた大きなアーチ、目をみはるほど不思議な形をしています。

石門を下る私

石門を下る私

大きな4つの石門の中で、ここだけは狭い岩の間を通り抜け、鎖場を降りてきます。妙義で最初の長い鎖場です。傾斜は緩いので、怖さは感じません。

金洞山と新緑

金洞山と新緑

最後の石門を抜けて、大砲岩や胎内くぐりと名のついた岩のあるところにやってきました。そこから見上げる金洞山です。辺り一面新緑で眩しいくらいです。この金洞山には長い鎖場のある危険箇所がありますので、私たちは隣の白雲山を目指します。

胎内くぐり

胎内くぐり

今にも落ちそうな大きな奇岩が並んでいます。そのひとつ、胎内くぐり、岩に大きな穴が開いていて、くぐることができます。以前に来た時は何も考えずにくぐったのですけど、今回は足元の絶壁を考えると怖くなってしまい、くぐるのは止めておきました。

ウツギ

ウツギ

胎内くぐりの岩の足元に咲いていたウツギ、絶壁の人が近づけないところにたくさん咲いていました。

大砲岩に立つ私

大砲岩に立つ私

大きな大砲のように突き出た岩の上に立ってみました。岩の半分はかしいで今にも落ちそうです。立ってみたものの、後ろの絶壁に怖くなって、座り込んでしまいました。

相馬岳山頂から浅間山

相馬岳山頂から浅間山

中間道を1時間以上歩いて、白雲山の下までやってくると、本読み地蔵の先に、左に登るタルワキ沢への分岐があります。登山道から少し奥まって看板があるので、見逃しやすいところです。そこから1時間の急登で相馬岳と天狗岩のコルにやってきました。縦走コースは右ですけど、左の相馬岳山頂を目指します。ほんの15分ほどで山頂に着きました。浅間山がすぐそこに、手に取るような近さです。手前のでこぼどの山は裏妙義です。

相馬岳から荒船山と八ヶ岳

相馬岳から荒船山と八ヶ岳

山頂で浅間山から左に目を転じると、すぐ目の前の金洞山の向こうに平らな荒船山、その後ろにはまだ雪の残る八ヶ岳の姿が見えました。

ミョウギコザクラ

ミョウギコザクラ

稜線上の岩陰に咲いていたこの花は絶滅品種だそうです。直径が2cmにも満たない小さい花が咲いていました。妙義でここだけに咲いているそうです。天狗岩と垂直の長い鎖場の中間くらいでしょうか?

垂直の壁を登る

垂直の壁を登る

最初にある垂直の壁、長い鎖場です。手や足のホールドはありません。鎖と靴底の摩擦で登って行きます。登っているのはダンナさん。

鎖場を下る

鎖場を下る

稜線上は鎖場のアップダウンが続きます。ここも垂直に近く長い鎖場です。石門のところで出会った単独の方、今回ずっと一緒に歩いてくださいました、その方が下りてきます。 上の2枚とこの写真は私のカメラで撮りました。

妙義神社

妙義神社

稜線のアップダウンを繰り返して、今度は急下降です。長い垂直の鎖場を下り、大きな「大」の字のところを過ぎ、まだしばらく急斜面を下って行きます。立派な杉の木が目立ってくると妙義神社の裏手に出ました。菊のご紋が印象的な、立派な神社です。

ホウチャクソウ

ホウチャクソウ

妙義神社の参道を下ってきました。道の脇にたくさん咲いていたホウチャクソウです。妙義山が初めてという方とずっとご一緒させていただいた今回の山行、その方の健脚ぶりにずっと驚かされました。新緑と花と、山仲間との語らい、ほんとに楽しい妙義縦走でした。

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