春の谷川岳

春の谷川岳 Tanigawadake 2009.05.09

以前に秋と夏に訪れた谷川岳に今年は例年より少ない雪と聞いて行ってみることにしました。半分くらい夏道が出て、
道の脇にカタクリ、ショウジョウバカマ、イワウチワなどの花が咲き、登山道に小川のように解けて流れる雪渓の雪、
肩の小屋から山頂まではまったく雪がなく、青空に眩しい頂を目指すとまるで夏山に来たかと錯覚するほどでした。

谷川岳

ロープウェイとリフトを乗り継いで稜線までやってきました。いきなり目に飛び込んできた谷川岳のすばらしい展望です。これから真ん中辺に見える尾根を登って行きます。

ショウジョウバカマ

登山道には雪が残っていたので、軽アイゼンをつけて歩き始めるとあちこちにショウジョウバカマが咲いていました。

天神平

稜線を行きながら、ロープウェイの山頂駅、天神平が下に見えました。下りではリフトに乗らず左下に人がいるところから急斜面を天神平駅に向かってまっすぐ下りて行きました。

谷川岳

尾根道をやってきました。少し近くに見えた谷川岳です。

下る

気持ちの良い尾根道を下ります。少ない雪ですが、だいぶ緩んでいます。

下る

まだ下って行きます。

稜線

ここからは少し稜線の雪道を行きます。

稜線

ここを過ぎると熊穴沢非難小屋まで尾根から少し外れた雪の斜面につけられたトラバース道を行きます。ひとたび落ちたら滑って谷底へ、下を見るとゾッとする急な斜面をゆっくりとトレースを辿ります。

イワウチワ

熊穴沢非難小屋から天狗のトマリ場までは雪のない夏道を辿って行きました。道の脇でイワウチワが迎えてくれました。

イワウチワ

このようにたくさん咲いて辛い登りを忘れさせてくれたイワウチワです。

カタクリ

リフトの下の斜面にも咲いていたカタクリの花がここにも咲いていました。咲いたばかりのカタクリの花かな?

カタクリ

私が指でそっと触るとはじけるように花びらを上に向けたカタクリです。

稜線

天狗のトマリ場を目指して暑い夏道を行きます。

天狗のトマリ場から

稜線をだいぶ登ってきました。天狗のトマリ場と名のついた大きな岩の上からの山頂です。

天狗のトマリ場から

やはり天狗のトマリ場からの展望です。

展望

この展望を眺めながら登って行きます。

雪渓

雪がまだ残る夏道を離れ、この雪渓を登って行きます。

雪渓

ずっと下まで雪渓が続いています。一旦転んだら途中で止まるのは不可能、そんなことを考えながら登って行きました。

雪渓

辿って来た雪渓を離れ、ここからまた夏道を登ります。

天神ザンゲ岩

こんな名がつけられた岩があったので記念写真を撮りました。

雪渓

ここからまた雪渓を登りましたが、さっきより一層急斜面です。12本爪アイゼンとピッケルを車に置いて来た私です、シャーベット状の雪の上はバランスが取り難いので慎重に登り始めると、近くにいたスノーボードを背負った方が私にストックを2本貸してくださいました。おかげさまで無事に雪渓を登りきることができました。本当に感謝しています。山頂でストックをお返しして、少しお話させていただきました。お昼を食べるとその方はさっき私がフーフー言いながら登った雪の斜面をゆっくりとスノーボードで下って行かれました。

雪の塊

山頂のすぐ下にこんなに大きな雪の塊が残っていました。

山頂から展望

山頂からは青空に360度のすばらしい展望でした。

山頂で

やっと頂にやってきて荷物を降ろしてまず記念写真を撮りました。

オキの耳

すぐ隣のもう一つの頂、オキの耳です。この日は行きませんでしたが、夏にオキの耳から一の倉沢を望む稜線まではお花に彩られていました。

展望

山頂からの展望です。

展望



展望



展望

去年の6月に登った白毛門が真ん中より右に見えています。

残雪

岩肌にへばりつくように残っている雪、いつ崩れるやら...

雪渓と登る人

山頂で1時間以上ゆっくり展望を楽しみました。下山も肩の小屋から下は雪渓を慎重に下りて行きます。

雪渓

今下りて来た雪渓を振り返りました。

残雪と斜面

残雪と木々が作る模様、綺麗です。

イワウチワ

帰り道でもイワウチワにはこころ和みます。

谷川岳

熊穴沢非難小屋から少し下って山頂を振り返りました。

トラバース道で

下は見えないほどの急斜面につけられた写真のようなトラバース道を慎重に辿ってきました。振り返るのがやっと、ちょっと恐い私です。

谷川岳

もう山頂は遥か彼方になりました。

ショウジョウバカマ

天神平へ急な斜面を下って行くと、ショウジョウバカマの群生地がありました。今回は初めにリフトを使って稜線まで上がってしましました。登山道の雪の状態が良く分からないので、道が分かりやすい稜線を行くことにしたのです。すばらしい展望をお供に気持ちの良い稜線歩きができて良かったです。リフトの天神峠駅から山頂までゆっくり3時間半、下山は山頂からロープウェイ天神平駅まで2時間半でした。雪の少ない今年の春の谷川岳だから私でも登頂できた山行でした。

写真をクリックすると大きく表示されます。(Please click the image to enlarge it.)

山頂から展望動画はこちらです。

春の山旅へ

トップへ戻る