天狗岳 Tengudake (2006.9.2)

9月に入った最初の週末、私にとって懐かしい八ヶ岳にある天狗岳へ登りました。夏に登るのは何十年ぶり
でしょう。苔が美しいシラビソ樹林帯を黒百合ヒュッテに向け登って行きました。突然大きく開けた黒百合平
の空にはいっぺんに秋がきたような雲でした。遠くの北アルプスの峰々、近くの奥秩父の峰々が迎えてくれました。

黒百合平

黒百合平

渋の湯から2時間ちょっとでこの黒百合平に到着です。大きな岩がゴロゴロの暗い樹林帯を登ってきて、ここで見る空は大きく、周りの緑も眩しいくらいでした。ここからは樹林帯を抜け、ハイマツ帯の中を登って東天狗を目指します。

奥秩父の山々

奥秩父の山々

中山峠への分岐を過ぎ、大きな岩の上を渡って行くようになると、ベールのような雲の向こうには奥秩父の山々がその美しい山並みを見せていました。

北アルプス遠望と雲

北アルプス遠望と雲

さらに登って行くと、遠くには御嶽山、乗鞍岳、そして北アルプスの山々の連なりがはっきりと見てとれます。空には美しい秋の雲がありました。

北アルプスの峰

北アルプスの峰

遠く北アルプスの峰が冬の空のように見えています。肉眼で谷に雪が残っているのもわかります。つい先日歩いたジャンダルムの小さなでっぱりもわかるほどでした。

トンボ

トンボ

ハイマツと岩の上では日差しを受けて嬉しそうに飛び交うアキアカネたち、一匹が行く手の枝に止まりました。

蓼科山と北アルプス

蓼科山と北アルプス

登るに連れて八ヶ岳の北に位置する蓼科山も見えてきました。後ろ立山連峰も見えています。

西天狗岳

西天狗岳

山頂に到着しました。目の前の双耳峰の西天狗にもたくさんの登山者が登っているようです。美しい山々の展望です。急いでカメラを出し、動画を撮りました。 この後、あっという間に下から上がってきたガスで展望はなくなってしまいました。

山頂から赤岳

山頂から赤岳

火口壁のある大きな山容の硫黄岳の向こうに顔を出している赤岳も沸きあがってきた雲に隠れてしまいそうです。大急ぎでこの写真を撮りました。

西天狗岳

西天狗岳

西天狗岳へは一旦下り同じほど上り返します。どんどん湧き上がる雲に姿を消してしまいそうです。

黒百合ヒュッテ

黒百合ヒュッテ

下りは天狗の奥庭を通って下りてきました。以前の古い山小屋と言うイメージはなく、屋根全体にソーラーパネルが取り付けられ、なんと左の小さな建物は数年前に新たに造られたトイレです。

写真をクリックすると大きく表示されます。(Please click the image to enlarge it.)

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