燕岳

燕岳 Tsubakurodake(2005.4.29-30)

北アルプスの入門コースと言われる燕岳、危険な箇所はないものの、合戦尾根は北アルプスの中でも
有数の急登です。登りの途中から迎えてくれる槍に激励されながら、燕山荘に到着すると、目の前に
広がる壮大な景色に目を奪われ、登りの苦労はいっぺんに吹き飛びます。

合戦尾根上部から槍

合戦尾根上部から槍ヶ岳

第一ベンチを過ぎたころから登山道には雪が残るようになります。かなり急登なので、アイゼンをつけて合戦尾根を合戦小屋に向け、登って行きます。夏はスイカが食べられる小屋もこの時期(4月末)はまだ半分雪の中に埋まっていました。小屋からさらに雪の斜面を直登すると、大天荘岳への稜線の向こうに槍が見えてきます。

槍ヶ岳

だんだん見えてくる槍ヶ岳

もう少し上るとだんだんと槍ヶ岳がはっきりと見えてきます。あいにくの曇り空でしたけど、雲は上空にあって、槍や他の山を隠すことはありませんでした。

燕岳

燕山荘から燕岳

長い雪道を辿り、やっと燕山荘に到着です。山荘の裏手からまずは燕岳です。花崗岩のオブジェに飾られて整った形の山ですね。

山荘裏のイグアナのようなオブジェ

山荘裏のイグアナのようなオブジェ

燕山荘の裏にはまるでイグアナや大トカゲかと思うような、花崗岩が風によって削られてできたオブジェがあります。皆で並んで甲羅干しでもしているのでしょうか。

山荘前のテント場

山荘前のテント場

燕山荘前のテント場はカラフルなテントで賑わっていました。夏にはもう少し低いところだった筈、雪がたくさん積もった上にテントを広げて、下が冷たそうです。

夕日

山荘から沈む夕日

少し霧が出ていたためはっきりとは見えないのですが、稜線の向こうに沈む夕日は、一日の終わりを告げるには十分荘厳なものです。

朝の燕岳

朝の燕岳

あいにく朝日を拝むこともできない曇り空の朝を迎えました。この後少しは晴れたのですが、ずっともやった感じで、日差しも暖かく、やはり春山の雰囲気を感じました。

山荘から槍と北鎌尾根

山荘前から槍方面

燕山荘からの展望はすばらしく、槍から穂高への稜線はもちろん、晴れていれば、裏銀座の山々や立山連峰の方まで良く見えます。この日はあまりはっきりとしていないのですけど、槍と北鎌尾根、穂高へ続く稜線は良くわかります。

花崗岩のイルカのオブジェ

花崗岩のイルカのオブジェ

燕山荘から燕岳まではほんの30分、花崗岩の白い道を歩いて行くと、いろいろな動物の形のオブジェが現れ、目を楽しませてくれます。

燕岳山頂から槍と穂高

山頂から槍と穂高

燕岳山頂からは360度のすばらしい展望が得られます。特に槍から穂高連峰にかけての稜線、前穂から奥穂へつり尾根もはっきりと見て取れます。

山頂から北燕岳

燕岳から北燕岳

北燕岳へはいったん少し下り、夏にはコマクサが咲くなだらかな斜面を行き、最後に岩場をよじ登ると着きます。このときは山頂直下の雪庇にはばまれ断念しました。

北燕岳付近から槍ヶ岳

北燕岳付近から槍ヶ岳

北燕岳に登ろうとしてみたものの、雪庇が不安定に感じられ、しかもあまりの急斜面で恐ろしくなり断念、来た道をもどります。槍が美しく聳え立っていました。

槍ヶ岳

北燕岳付近から槍ヶ岳

同じところからもう一枚槍ヶ岳です。どこから見てもその特徴ある山容に目を奪われてしまいます。

燕岳から燕山荘

燕岳から燕山荘

燕岳まで戻ってくると、夕べ泊まった燕山荘が見えていました。この時期どの山小屋もオープンします。山小屋泊なしではとても無理な春の燕岳山行です。

雪の中の白樺の木

深い雪の中、春を待つ白樺の木

冬のどんな強風にも耐えてきた白樺の木、雪解けの春をじっと待っているようです。

裏銀座の山々

裏銀座の山々

目の前には裏銀座の山々が見えています。どの山一つを取っても、すばらしい山とその稜線です。

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