秋の裏妙義

裏妙義山 Uramyougisan (2006.11.12)

秋の裏妙義がこんなにきれいだとは思いませんでした。錦秋に彩られた山肌と奇岩が織り成す絶景、
秋の一日、丁須の頭に登り、狭い尾根を歩き、岩をよじ登り、長い鎖場を下り、岩壁をトラバースして、
すばらしい展望をお供に楽しんできました。山腹を登るに連れて、モミジの真っ赤な葉に魅せられました。

紅葉

沢沿いの道の紅葉

登山道は樹林コースと沢沿いコースに分かれます。私たちは今回沢沿いコースを辿ります。登るに連れて、足元の落ち葉が深くなり、渓谷までやって来ると、吹き溜まりの落ち葉で道も探せないほどでした。最後に登った登山者はいつのことでしょう。

滝と落ち葉

滝と落ち葉

沢に沿って、しばらく落ち葉の上の登山道を見つけながら登って行くと小さな滝に出会いました。滝壺には一面落ち葉が浮き、静かな流れを作っていました。

落ち葉

落ち葉

流れのあちこちの小さな水溜りには色とりどりの落ち葉が浮いて、かわいい秋模様を作っていました。

落ち葉

落ち葉

こんなにふかふかの落ち葉の絨毯の上を歩いたことがありませんでした。吹き溜まりのようなところには足がすっぽりと入ってしまうほど落ち葉が積もり、登山道はどこにあるのやら...

黄葉する木

黄葉する木

青空に映えて美しい黄葉の背の高い木がありました。 太陽の日差しを浴びて輝いていました。

山肌の紅葉

山肌の紅葉

登山口から2時間、やっと丁須の頭の下にきました。荷物をデポして丁須の頭へ鎖場を登りました。足元から谷へ切れ落ちる山肌の紅葉の美しさに目を見張りました。丁須の頭の周りは絶壁ばかり、岩の上に立つとちょっと恐いのです。

山肌の紅葉

山肌の紅葉

山の斜面はみごとに紅葉していました。丁須の頭に登ると、急に開けた視界に目を奪われました。遠くに山頂付近が平らな荒船山が見えています。

丁須の頭

丁須の頭

一つ先のピークによじ登って丁須の頭を眺めました。ハンマーのように出っ張ったこの岩、クライミングの技術があれば、てっぺんまで登ることができます。私たちは危ないので細くなったところまで登りました。私たちの後から来た来た登山者が楽しんでいます。

丁須の頭

丁須の頭と榛名山

同じところからもう一枚、丁須の頭と遠くに見える山は榛名山と周りの山だそうです。風の強い日は遠くの山まで望まれます。

浅間山

浅間山

遠く浅間山も望まれました。山頂付近には厚い雲がかかったままでしたけれど、雲間に見える浅間山、どうやら雪化粧しているようでした。

紅葉

紅葉

痩せた細い稜線を進むと、目を奪う真っ赤なモミジがいたるところにありました。この辺りの他の木はもう葉を落としたものもあって、上から徐々に秋が下りて行きます。

紅葉

紅葉

稜線を進みながら、谷に落ちる山肌に目をやると、一面がこのように錦の色に輝いていました。

紅葉

紅葉

まだ小さいモミジの木、太陽の光に一生懸命手を広げているようでかわいらしかったです。

表妙義山

表妙義山

目の前にはずっと表妙義山のギザギザの山容がありました。裏妙義よりも長い鎖場やたくさんの難所があって縦走を困難にしています。どちらもスリルと変化に富んだ楽しい山です。

山肌の紅葉

山肌の紅葉

高く立ちはだかる岩の出っ張りをトラバースしながら進みます。足元から広がる紅葉の山肌はずっと谷間まで続いて秋の美しい景観を作っていました。

岩肌の紅葉

岩肌の紅葉

聳える岩を見上げると、やはり美しい紅葉が岩を彩っていました。

紅葉

紅葉

空を覆っていた雲も強い風に飛ばされてしまったようです。青い空に映える真っ赤なモミジでした。

岩壁

岩壁

さすがにこの岩壁は登れません。このすぐ右下をトラバースしてきました。上の方の木々は葉を落として、冬の訪れが近いのですね。

紅葉

紅葉

三方境というところまできました。左に下ると国民宿舎、私たちは右の入牧橋へ下って行きます。時折吹く突風に目も開けていられず、飛んでくる落ち葉が顔に当たって痛いほどでした。落ち葉に隠れた登山道らしき道を辿って下りて行きました。モミジの葉も風には逆らえません。

紅葉

紅葉

急な斜面を落ち葉に足を取られながら下りてきました。だんだん紅葉もまだこれからという木が目立ってきました。緑の葉をつけた木が目立ってきて、杉林の中を下って行くと民家が現れて、橋があるところに出ました。登山口から2時間ほどで丁須の頭に着きました。稜線歩きは1時間半ほど、三方境から入牧橋まで1時間半かかりました。

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