秋の焼岳 Yakedake (2008.11.02)

この年おそらく最後のチャンスになりそうな上高地と焼岳に日帰りで行ってきました。前夜に突然思い立ち、
紅葉は期待せずに行きましたが、秋を惜しむように残るカラマツの黄葉に出会えました。アイゼンを忘れたため
山頂へは行かず、展望台で山々の雪景色を楽しんできました。焼岳はもうすっかり冬の装いでした。

大正池から穂高連峰

早朝、沢渡からタクシーで田代橋へ行く途中、大正池の端にある穂高の展望台で撮った穂高連峰です。すっかり雪化粧した稜線が朝日を受けて輝き始めました。夏よりもいっそう気高く美しい穂高でした。

田代橋から穂高と梓川

田代橋から冬景色のような梓川と穂高です。カラマツの黄葉を除いて、すっかり葉を落としてしまった木々と水の流れも少ない梓川でした。

白樺林

田代橋を渡り、梓川に沿って左へ焼岳への登山口まで0.7kの林道を歩きます。辺りは熊笹と白樺の林に囲まれています。

焼岳

登山口から緩やかに登ってきました。少し展望が開けると目指す焼岳山頂の噴煙が見えました。

カラマツと明神岳

いくつか梯子を使って高度を上げました。振り返るとカラマツの向こうに明神岳の頭が見えていました。

カラマツ林

焼岳の裾野は黄葉するカラマツがまるで絨毯のように綺麗でした。少し時期が遅く残念でしたが、もう少し早い時期には黄金色の斜面がすばらしかったことでしょう。

焼岳

いくつか梯子を使って高度を上げてくると、目の前に大きな焼岳が現れました。噴火の後の土砂崩れが痛々しいです。

天使の梯子

霞沢岳の上空から天使の梯子です。

西穂高

焼岳小屋付近から数センチの積雪があり、ところどころ凍っていました。小屋から滑りやすい道を10分ほど、展望台へ登ってみました。凛とした西穂に会うことができました。

焼岳

展望台から目の前に聳える焼岳です。真っ白に雪化粧しています。アイゼンなしではとても登ることはできません。山頂までは後1時間、残念ですが、アイゼンを持っていなかった私は今回はここから撤退です。

カラマツ

展望台から眼下に広がるカラマツの黄葉です。

穂高

展望台から穂高連峰です。奥穂高付近に雲がかかり、奥穂はなかなか姿を見せてくれませんでしたが、西穂のピラミッドピークと山頂は美しかったです。真ん中辺手前に小さく見える赤い屋根は西穂山荘です。

穂高

少し青空が大きくなってもいっこうに姿を見せてくれない奥穂でした。

霞沢岳

眼前に大きく聳える霞沢岳です。太陽が南に傾いて山頂にも雪が積もっているのがわかります。

焼岳

展望台から小屋を通り、また来た道を辿って下ります。アイゼンがあれば山頂から中の湯へ下山するつもりでいたのに…

景色

遥か下の梓川や河童橋を望みながら下ります。

梯子

長くてほぼ垂直の梯子を下る私です。

霞沢岳

登山口へ降りてきました。林道を田代橋へ、そして橋を渡らずに梓川に沿って今度は河童橋へ向かいます。高く聳える霞沢岳でした。

カラマツ

梓川左岸に並ぶカラマツです。黄葉には少し遅かったようですが、黄金色のカラマツはやはり晩秋の上高地のシンボルです。

カラマツ

カラマツは一直線に空に向かい、秋風がそよぐと繊細な葉をハラハラと落とします。足元はカラマツの葉の絨毯になっていました。

霞沢岳

あまり人がいない川原に下りて、霞沢岳とカラマツを眺めながら、上高地の秋を楽しみました。

岳沢と穂高

河童橋付近の梓川のほとりに降りたところから、定番ですが穂高の写真です。

奥穂

やはり美しい奥穂(雲の後ろ付近)でした。焼岳展望台へは登山口から2時間でした。今回は山頂へ行けませんでしたので、またリベンジしようと思います。

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